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四季(コラム)
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[四季]12/7
掲載日:07-12-07

 「まゆつば」という言葉がある。だまされないよう用心することを意味する。全国各地に伝えられているキツネやタヌキに化かされない方策から出てきたものらしい▼それらの中で、最も多いのが、「眉(まゆ)を唾(つば)で濡(ぬ)らしておくと狐(きつね)や狸(たぬき)に化かされない」というもの。キツネは眉毛の数によって人を化かすといい、眉に唾をつければ、濡れてかたまって、眉毛の数を読みにくくなるということなのだろう▼この俗信から生まれたのが「マユツバもの」「眉唾」という言葉だ。いかがわしい話を聞かされた時に「どうもその話は信用できない。騙(だま)されないように用心して聞くことにしよう」と眉に唾をつけてみせたのがはじまり(塩田丸男『マユツバ語大辞典』新潮社)という▼この著書の中で、塩田氏は、各種企業を「現代の狐」と言っているが、電力会社もその一つらしい。昨日も、電力会社が原発立地で見解を修正したと報道された。立地近くに「活断層はない」としていたのを「活断層だ」と認めたという。やはりキツネか▼コマーシャルで、原子力発電が電力供給上、なくてはならないものになっていると強調しているが、これでは、安全性の方は大丈夫なの? と、「まゆつば」で聞いてしまう。


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